法律ドックとは何か【1】 2019/09/30

弁護士 村越 健 著「法律ドックとは何か」(抜粋)

ホーム・ローヤーの必要性

 私は現代は第二の無法の時代であると思っている。たしかに法律は整備されているかもしれないが、一般の人たちの法認識は、残念ながらかなり低いのではないだろうか。

 ものには何事も限度があり、秩序がある。それを無視して他人との共存はありえない。これが法の精神である。

 弁護士 ひとつ次の一覧表をごらん下さい。私が今まで相談をうけた家庭や家族の悩みごとを、ざっと挙げてみてもこんなにあるのです。

 

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 弁護士 私たちは生涯にわたって法律問題をかかえているわけです。例え悪いかもしれませんが、法律問題はガンと同じで、自覚症状がないか少ないので、「無知」による手遅れ、という結果を招きやすいのです。

 そこでそうしたことを防ぐには、一般の方が弁護士をいつでも気軽に安い費用で活用でき、弁護士もそうした態勢をとっていることが必要でしょう。そうした制度がホーム・ローヤー(家庭の法律相談役)なのです。かかりつけの医者(ホーム・ドクター)と思ってもらえればようでしょう。永年そうしたお付き合いをしておれば、何事も親身にお世話できるということでしょう。

特色をまとめてみましたのでご紹介します。

  1. いつでも気軽に相談に応じてもらえ、日々安心して生活できるよう、年間を通じてホーム・ローヤー(法律相談役)となる。
  2. 緊急時など、電話での法律相談に応ずる。
  3. 定期的に総合法律相談(法律ドック)を受けられる。
  4. 事務所報などを通じて、法律情報を提供する。
  5. 低廉な費用で、高度な法的サービスを提供する。

 

なぜ弁護士による法律相談がよいのか

ここで一言したいのは、なぜ弁護士による法律相談がよいのかである。

 私たちが弁護士を始めたころ、自己紹介をすると、たいがいの人は「弁護士さんにお世話になることはないと思いますが……まさかのときにはよろしくお願いいたします」といった挨拶をされることが多かった。たぶん、今でもそう言われることが多いであろう。

 本書の趣旨は、それと対極にあり、日常茶飯事的に弁護士を活用することを勧めるものではあるが、それはさておき、その「まさかのとき」とは、モメ事が発生しトラブルになったときのことである。

 弁護士の仕事の実情は、この「まさかのとき」が残念ながら確かに多いのである。弁護士にはモメ事の相談が集中し、弁護士はトラブル解決業といっても過言ではない。弁護士の手に委ねられたトラブル、すなわち法律問題は、示談交渉で解決することもあるが、これまた、たいがいは調停や裁判などの法的手続をとられ、裁判所の場に持ち出される。弁護士の活躍の舞台が、裁判所であるとされる由縁である。

 こうして裁判所で、法律問題が最終的に決着がつけられる。契約書等の文章も、そこで証拠価値が判断される。弁護士もこの裁判に、直接たずさわっているのである。

 このように弁護士は、トラブルすなわち法律問題の発生のいきさつを熟知し、その原因・経過・解決の全てに関与し、しかも当事者の生の声を常に耳にする立場にある。当然、法律相談も、大勢の人から日頃うける立場にある。

 そこで弁護士は、その専門知識と経験から、紛争予防のための法律相談に適切に助言をすることができる。また紛争発生後にはその見通しを的確に予想でき、不利益を最小限に食い止める方策を示唆し、対処することができる。このように弁護士は、人々が法律相談を受けるのに最も適した人なのである。

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